▼2005年 旭岳(2290m、百名山32座目)北海岳2149m 黒岳1984m 北鎮岳2244m

日帰り 旭岳ロープウェイ姿見駅→旭岳→間宮岳→北海岳→黒岳→北鎮岳→中岳→中岳温泉→姿見駅

北海道ツーリングの途中、旭岳へ。前夜は白樺荘YHへ宿泊。

6:00 旭岳ロープウェイ旭駅発

朝6時の始発に乗るべく5時半前にYHを出た。

始発待ちは3,40人くらいいただろうか。ただし、次の2便はガラガラだったそうだ。

旭岳方面はガスにおおわれている。天気予報は快晴のはずだが・・・

6:10 姿見駅着

YHで同部屋だった金沢のAさんとBAJA乗りのNさんと一緒に歩き出した。

6:25 姿見池着

旭岳山頂は相変わらずガスにおおわれ、

姿見の池にも残念ながらその姿は映っていなかった。

しかし、間近に噴気を見ることができた。凄い勢いだ!

地道な登りが続く。ガスの中、たんたんと進む。

9合目付近で足早に駆け下りてくるおっちゃんとすれ違った。

たしか同じロープウェイに乗ってた人ではないか?

特徴のある顔の人だったのでなんとなく覚えていた。

速い!もう登頂してきたのか?もう降りてしまうのか?

実はこの人と翌日、野中温泉YHで再会することになる。

山めぐりをしていると同じような旅をしている人と出会うものだ。

7:40 旭岳登頂着

8:25 発

旭岳山頂は風がやや強く、時折、ガスが一瞬だけ晴れ、絶景を目にすることができた。

しかしそれもつかの間、再びガスにおおわれ展望がきかなくなった。

そんな一瞬のスキを狙って、記念撮影!

そうこうしているうちに、同じく昨日YHで一緒だった秋田のFさんが登頂してきた。

これから中岳温泉経由でYHに戻るそうだ。

「旭岳の西側は地獄谷」

噴気をさえぎるものも無く荒涼とした山肌がむき出しになっている。

さて山頂でフルーツゼリーなど食べながら登頂の喜びに浸っていると

ガスもだんだん少なくなり、視界が開けてきた。

正面に火口壁っぽいのを抱えているのが熊ヶ岳。

その遠方に小さくピークをみせているのが黒岳だ。

(今回は結局あそこまでいって折り返すことになる)

黒岳の左にどっしりと構えているのが凌雲岳でそのすぐ左が北鎮岳。

かわって黒岳の右に見える三角錐のきれいなピークが烏帽子岳。

上の写真の続き。烏帽子岳の右の一番高いピークが白雲岳だ。

一緒に登ったみんなに別れを告げ、単身、北海岳を目指した。

いきなり急な砂礫の下りだ。

クッションがきいて下りやすい。ペースをあげ一気にくだった。

途中、雪渓を横切り、登山道は再び間宮岳へ続く登り坂に。

09:10 間宮岳

間宮岳を通過。ちょうど中岳方面へ向かう登山道との分岐だ。

「旭岳を振り返る」雲ひとつ無く、快晴だ。

ここから先、御鉢平の絶景を眺めながら快適な稜線歩きが続く!!

これは素晴らしい!!!

写真左から北鎮岳、凌雲岳、桂月岳、黒岳。

09:54 北海岳着

10:12 発

北海岳へ到着!

御鉢平の絶景をおかずに、YHで用意してもらったおにぎりを食べた。

ここで引き返す予定だった。

が、一緒に休憩していたおっちゃんにそそのかされ、

結局、黒岳まで行くことになってしまった。

一般的な日帰り縦走路は旭岳ロープウェイと層雲峡を結ぶ片道コースだ。

ここの往復を日帰りで行くことは計画段階でまず無理だった。

ところが、思いのほか時間に余裕ができてきたので

思い切って黒岳への往復コースをとってみることにした。

「エゾコザクラ」

北海岳からは下りとなった。高山植物がたくさんみられるようになった。

「赤石川を横切る」水源は御鉢平

特異な形状の黒岳まであと少し。

11:15 黒岳着

11:30 発

黒岳へ登頂!というより、黒岳まで来てしまった・・・という気持ちが強かった。

姿見駅からここまで5時間。

これから姿見駅まで戻れるのか??

まっ、天気が安定してよさそうだからなんとかなるだろう。

山頂は観光客でにぎわっていた。

層雲峡からロープウェイで簡単にアクセスできるからだろう。

黒岳を出発し、気分の良い登山道を姿見駅を目指して進む。

復路は御鉢平の北稜線をいくことにした。

右に凌雲岳、北鎮岳を仰ぎながら本当に快適な大雪歩きだ。

「御鉢平への展望台」

「雪渓の急登」

「烏帽子岳の山容が美しい」

13:05 北鎮岳着

北鎮と中岳の分岐に到着。

どうせなら北鎮へも登頂してしまおうという欲がでてしまい

荷物を分岐において、北鎮を目指した。

10分少々で登頂!

左から永山岳、比布岳、愛別岳

ここからも御鉢平への眺めが素晴らしい!!

「旭岳から広がる裾合平への展望」

中岳。相変わらず御鉢平越しにみえる烏帽子岳が気になる。

「イワギキョウ」

裾合平から右へ永山岳、比布岳、鋸岳、最右が北鎮岳

14:15 中岳温泉着

14:30 発

中岳分岐から中岳温泉を目指した。

ちょうど沢の中に温泉が湧いている(写真中央)。

どうやらロープウェイの最終には十分間に合いそうだったし、

登山客は他に誰もおらず、開放的なまさに自然の野天風呂を楽しんだ!

「裾合平」

中岳温泉をさらに下ると裾合平だ。チングルマの群生が見事だった!

「シマリスがいた。」

16:00 姿見駅着

姿見駅へ近づくにつて一般観光客が増えてきた。あと少しで到着だろう。

それにしても、足がもう棒のようになっている。

歩き始めて既に10時間、1日に歩ける限界まできてしまっているらしい。

なんとか無事に姿見駅に到着。

そのまま倒れこむようにベンチに座った。

今日もYHで宿泊することにした。

昨日とは違う部屋へ案内されると、旭岳山頂で別れた秋田のFさんがいた。

嬉しい再会だ。

自分の行程を話すとびっくりしていた様子だった。

FさんのGPSで歩行距離をざっとみてもらった。20数kmは歩いていたらしい。

本当に疲れたが、快晴の中、かなり楽しかった!

今夜も相変わらず海外からの宿泊客が多い。

夕食は地球人同士、旅の話で盛り上がった。

風のふくまま 気のむくまま

登山中の山岳風景と、バイクで旅した日本の風景が楽しめる旅日記。

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