▼2003年 八が岳(2899m、百名山25座目)赤岳・阿弥陀岳・横岳・硫黄岳

第1日目 美濃戸口→柳川南沢→行者小屋→阿弥陀岳→赤岳→頂上小屋

第2日目 頂上小屋(御来光)→横岳→硫黄岳→赤岳鉱泉→柳川北沢→美濃戸口


第1日

06:50 美濃戸発

行者小屋までのコースタイムは2時間。

緩やかで歩きやすい登山道をぐんぐん歩き標高をかせぐ。

この日青空が広がりいよいよ夏らしくなってきたが、登山道は涼しい樹林の中へ続き快適だった。

「苔むす岩のシラカバ林」

08:55 行者小屋着

09:10 発

途中で小休止をいれ約2時間で行者小屋へ到着。予定通り。

稜線にはガスがかかり始めていたが、これから行く阿弥陀岳、赤岳はすぐそこに見えた。

「左から赤岳、中岳、阿弥陀岳」

「は岩場の連続する横岳の核心部」

10:00 中岳のコル着

10:10 発

中岳のコルへも樹林帯を登る。ジグザグ道で登り易い。

1箇所、ガレ場がある程度だった。

だいぶ標高をかせぐと左手にはゴツゴツした横岳の稜線も見えるようになり元気が出た!

「手前は中岳。正面にそびえ立つ赤岳。山頂直下は岩場登りが待っている!」

10:30 阿弥陀岳着

10:50 発

中岳のコルへ荷物を置いてまずは阿弥陀岳へアタック!

いきなり鎖場の登り、その後も終始岩場の連続だ。

特に危険箇所もなく適度に岩場登りを楽しめた!

ただガスに囲まれて展望が効かなかったのが残念!

「厳しい阿弥陀への登り。真下に中岳のコルを見下ろす」

「阿弥陀岳登頂!」

11:05 中岳のコル着

11:30 発

阿弥陀岳を制し無事中岳のコルへ戻ってきた。

赤岳山頂は相変わらずガスの中だ。

今日の目的地はここから1時間の赤岳山頂小屋だ。

時間にかなりゆとりがあったのでのんびり休んだ。

下界から持って上がったオレンジが美味かった!

「中岳付近のお花畑」


「赤岳への登り」

ジグザグ道の向こうには山頂直下の岩場が待ち受けている。

左の登山道は文三郎尾根。

「最後の岩場」

これを越えれば山頂だ!

12:40 赤岳登頂

美濃戸から約6時間、赤岳に無事登頂した!

あたり一面ガスで展望がきかないのが残念だ。記念撮影をし、早速、宿泊の受付にいった。

金曜日ということで混雑もなく最終的に布団は一人一枚割り当てられた。よかったぁ!

まずは昼ご飯。下界から持ってあがったビールも美味い!!

そして1時間程お昼寝。気持ちよかった!

山頂小屋へ到着して以降、ガスがいっこうに晴れなかったが、それでも厚い雲は迫力があった。

19:30 就寝

第2日

04:00 起床

小屋の外へでると空もだんだん明るくなり始め、眼下には雲海が広がっていた。

御来光は期待できそうである。

04:50 御来光

「雲海に浮かぶ富士山」

「秩父連山」

「御来光客で賑わう赤岳山頂」

「権現岳と南アルプス」

「圧巻の阿弥陀岳」

昨日登った険しい岩場の道

「横岳、硫黄岳へ伸びる南八ツ主稜線」

「阿弥陀越しに見る御岳(左)と乗鞍(右)」

05:25 赤岳山頂小屋発

他の登山客よりも一足早く小屋をあとにした。

これから、南八ツの主稜線歩きを楽しみ、横岳、硫黄岳へ登頂する予定だ。

05:40 地蔵仏

行者小屋へ下る地蔵尾根への分岐。いよいよ横岳核心部へ挑む。

いくつもの岩峰群を越えるため、岩場、鎖場が待ち受けている。

ニ十三夜峰、日ノ岳、鉾岳、石尊峰、三叉峰といった名前がついているくらいだ。

これがその岩場。もちろん横岳ピークはずっと先にある。

「振り返ると赤岳の容姿が素晴らしい!手前は赤岳天望荘」

06:15 大権現

岩場の登山道はとてもしっかりしていて難しいことはなかった。

傾斜こそきつかったが、それ以上に連続する岩場・鎖場を楽しむことができた。

気がつけば地蔵仏から大権現まで約130m標高を上げていた。

「大同心」横岳の西面に突き出た岩峰

06:35 横岳登頂着

07:05 発

地蔵仏から1時間、横岳へ無事登頂した。ここからの展望は最高だ。

南には赤岳、阿弥陀岳の迫力ある山容、権現岳、編笠山も見える。

雲上の富士山、南アの仙丈岳、甲斐駒、北岳もはっきり見える。

西へ目を転じると中央アルプスに御岳、乗鞍岳。

そして穂高連峰に迫力ある大キレット~槍の稜線がくっきり眺めた!

さらに鹿島槍~五竜岳、その向こうに立山、

そしてなんと釼岳の姿もうっすら見えて大満足!

「赤岳・中岳・阿弥陀岳の特徴的な稜線」

奥には権現岳と編笠山もえる

「ザッツ、大同心。迫力ある岩!」

「遠方に蓼科山(左奥)」

正面の広い頂きは硫黄岳、その向こうに西天狗と東天狗のピークが頭をだしてる

台座の頭(右)の手前に中学校の団体がみえる。

「頑張る中学生!@横岳直下の鎖場」

「砂礫に群生するコマクサ」

「硫黄岳へ向かう途中、再び大同心の岩峰をおがむ」

08:00 硫黄岳登頂着

08:10 発

硫黄岳山荘から硫黄岳を目指す間にあっという間にガスに包まれた。

山頂に着くと展望はほぼゼロ。残念だ。でも硫黄岳の爆裂火口は圧巻だった。

09:10 赤岳鉱泉

09:45 発

ガスで展望もきかなかったので硫黄岳山頂からは一気に下った。

赤岩の頭からすぐに樹林の中へ入りあとは歩きやすい下山道が続いた。

赤岳鉱泉は登山客で賑わっていた。

ここで下界から持ち上がったデザート缶詰を消化。美味い!

ガスがかかっているが大同心も見上げる事ができて満足!

10:50 美濃戸着

赤岳鉱泉から北沢を通るコースは下りやすい登山道でペースも上がった。

途中で林道に変わるので登りコースに使うと飽きるかもしれない。

昨日使った南沢のコースが登りも楽しめるようだ。

1時間程で美濃戸へ到着。駐車場へ戻ってきた。

土曜日とあって駐車場はどこもかしこも満車状態だった。

やまのこ村でざるそばを食べ帰宅の途についた。

南八ツの稜線歩きは天候にも恵まれて最高だった。

今度は北八ツの稜線歩きも楽しみたいものだ!

風のふくまま 気のむくまま

登山中の山岳風景と、バイクで旅した日本の風景が楽しめる旅日記。

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