▼2003年 南木曽岳(1677m)

中山道・妻籠宿からあららぎ方面へ向かい、あららぎの集落からさらに奥へ入って

あららぎキャンプ場を抜けた所が登山口である。

駐車場は狭く10台程度しかとめれないだろう。

この日は朝6時40分にここへ到着したが車は3台。

南木曽岳は低山だが古くからの修験山だけあってそこそこ険しい山らしい。

鎖場もあるとのことなので楽しみにしてやってきた。

はじめは気分のよい静かな樹林帯の中を歩く。

「足場の悪そうなところには随所に梯子が掛けられている」

駐車場から30分で登り用と下山用の分岐に出た。

南木曽岳は時計回りに周回できる山なのだ。

そして駐車場から40分、『喉の滝』と書かれた案内板があり

そこに平らな大岩があったので小休止をとった。

滝らしきものは見当たらなかった。

日帰り登山なので荷物は軽く、ここまで急登もなかったのでとても快適だ。

喉の滝から10分程登ると最初の鎖場が登場した。

といっても、階段状の梯子も造られていたので鎖場を手がかりにすることはなく簡単にやり過ごせた。

鎖場は釼岳くらいのを想像していたが難易度は低く快晴の日なら気軽に楽しめるものだった。

下の写真の鎖場はけっこう崩落が激しかった。

そのせいかこの鎖場の下にはちょうど迂回用の木道が建設されていた。

この辺まで標高をかせぐといよいよ下界への展望がひらけてきた。

麓の集落や温泉施設が良く見えた。

目の前には恵那山もよく見えており、とても気分がよかった。広い頂が特徴だ。

少しの間展望を楽しんでいると、ひと組の夫婦が鎖場をあがってきた。

20分くらい話し込んでしまったが、この山へは何回か来ているらしく

結構、他県の登山客に人気があり登山道が混む事もあるのだそうだ。

さて、ここの鎖場もしっかり足場を確保しながら難なくやり過ごし、30分程で南木曽岳へ登頂した。

先客は名工大のワンゲル部。20Lのペットボトルを背負ってトレーニングに来ていた。

山頂は写真のとおり展望が効かないが、少し歩くと御岳山への眺めが素晴らしいところがあった。

この日はもやがかかっていてあいにく、うっすらとしか見えなかった。

山頂付近を抜けると一気に視界がひらける!

恵那山への展望は抜群であった!!低山にしては眺望が良い!

山頂付近は花崗岩が点在した風景に出会える。

中央アルプスへの展望もよく、1時間程かけてなだらかなピークをのんびり歩いた。

さてここからの下山道がかなり厳しかった。

かなりの落差がありあっというまに膝が使い物にならなくなった。

ストックを持ってこなかったのもミスであった。

下山し始めて30分で登山道への分岐へ戻ってきたが、その頃には膝ががくがく震えていた。

ここでまた先ほどの夫婦と30分程歓談。

下山途中に見つけたヒメシャガ(姫射下・アヤメ科)。

先ほどのご夫婦が教えてくれた花だ。

時期的にはもう遅いらしく枯れたものが多かったが

それでも綺麗に花を付けているものを見つけることが出来た。

駐車場へ戻ってくると3台しかなかったはずの駐車場が満車になっていた。

車道へはみ出して縦列駐車してる車もあった。なるほど、意外に人気の高い山のようだ。

鎖場はあるし山頂付近の展望はとても良いし全然飽きない山で低山にしてはすごく楽しめる山だ。

0コメント

  • 1000 / 1000