▼2002年 五竜岳(2814m、百名山23座目)唐松岳(2696m)

第1日 八方 → 八方尾根 → 唐松岳頂上山荘

第2日 唐松岳山頂(御来光) → 五竜岳 → 遠見尾根 → 八方


第1日

08:00 八方出発

この日、低気圧の通過で朝から天気が崩れる予報の中、登山開始!

八方尾根へはゴンドラ、リフトを使って上がる。

09:05 八方山ケルン

八方スキー場のゲレンデは見事なお花畑となっていた。

リフトを乗り終え、八方池山荘に到着。ここからいよいよ本格的な登山となる。

ガスで山頂方面は望めない・・・気分は重い・・・

09:20 八方池

尾根筋で川も無いのにどこからこれだけの水が注ぎ込まれるのか・・・

天気がよければ水面に白馬連峰が映りとても綺麗な所だ。

ここから先は雨が降ったりやんだりの天候だった。

10:20 扇雪渓

標高2350mくらい。とはいえカッパを着ているとさすがに暑い!

たまらずカッパを脱いで半袖になった。涼しくて快適だ!

11:40 唐松岳頂上山荘

丸山を越え、山荘に近づくにつれて道は険しくなった。

落石注意の看板が多くなりガレ場、クサリ場もそこそこあった。

雨はひどくなかったが、ガスで視界がきかなかったので慎重に進んだ。

唐松岳頂上山荘に到着!

当初、さらに2時間30分歩いて五竜山荘まで行く予定だった。

しかし天候の回復が見込めないので、ここの山荘に泊まることにした。

宿泊の受付をすませて30分ほどすると、いきなり雨がひどくなった。土砂降りだ!!

五竜山荘へ向って進んでいなくて良かった・・・!

第2日

03:00

既に何人かの宿泊客が出かける準備をしているようだ。あちこちでゴソゴソする音が聞こえてくる。山の朝は早いのだ。

布団の中でうとうとしていると、凄く星が綺麗だったよ!

と小さい女の子の声がした。

その声に一瞬で目が覚めた!

外へでると昨日の悪天候が嘘のような満天の星空が広がっていた!

天の川もきれいに見える。

星空の下には、唐松岳、五竜岳の姿をうっすらと確認できた。

そして今年の秋に登ろうとしている剱岳も眼前にそびえ立っていた!

今日はいい天気に恵まれそうだ!

04:30 唐松岳 登頂

唐松岳までは20分。すぐである。早々と登頂し御来光を待つ。

「唐松岳 山頂」

唐松岳へ登頂して10分もすると辺りはだいぶ明るくなってきた。

東の空も赤い。御来光は間もなくだ。御来光に合わせて続々と登山客が登ってくる。

「御来光を目指す登山客の列  唐松岳より」

正面が唐松岳頂上山荘。左へ続く稜線は昨日登ってきた八方尾根。

04:54 御来光

そして御来光。感動の一瞬。

「立山連峰と剱岳」

「五竜岳」

五竜岳のどっしりとした山容!唐松岳からは、これが見たかった!

これからあそこの頂きを目指すのだ!

滝雲が幻想的。

「朝焼けの白馬岳(奥)」

05:45 五竜岳へ

唐松岳山頂で御来光と展望を楽しんだ後、五竜岳へ向かう。

五竜岳への稜線はアップダウンが激しい。

でも岩場やクサリ場が多くてかなり面白い!

五竜岳も少しずつ眼前に迫ってきてダイナミックに見える!

凄くいい眺めだ!

「五竜岳と剱岳」

07:35 五竜山荘

唐松岳頂上山荘から2時間で五竜山荘へ到着。

とても疲れたが、とても楽しいクサリ場、岩場歩きだった!

昨日無理して雨の中歩かなくて正解だった!

「五竜山荘と五竜岳」

五竜岳が間近に!ゴツゴツした山肌が圧巻!!

早くも下界からガスが這い上がって来ていたので、休憩もそこそこにして山頂へ向けて出発した。

振り返ると唐松岳は雲の中。

それにしても今通ってきた稜線(写真右)はアップダウンが激しかった。

この2時間、休憩なしで来たのはかなり体にこたえた・・・

山荘からしばらくは砂利の登山道、最後は岩場へ変わっていく。

先ほどの無茶な稜線歩きで完全に体力を浪費していたので

垂直の岩登りはかなり体力的に辛かった。

でも、1回目の岩登りが終わると突如、双耳峰の鹿島槍ヶ岳が姿を現した!

これでまた元気になった!ここから最後の岩登り!最後の力をふりしぼる!

08:25 五竜岳 登頂!

そして、登頂!もう歩けない・・・!

と思ったら、前方にもピークが見える。そう、五竜岳のピークはふたつあるのだ。

今いるピークは低い方のピーク。奥のピークが三角点のある五竜岳山頂だ。

喜びも束の間、再び”本当の”ピークへ向って千鳥足で歩き出した。

そして、今度こそ登頂!!

「五竜岳登頂!」

剱岳の眺めが素晴らしい!

「鹿島槍ヶ岳」

双耳峰が見事!ガスが上がって来たが、ぎりぎり撮影成功!

遠くには槍ヶ岳~穂高連峰も望めた!

09:00過ぎ 下山開始

山頂でのんびり過ごした。岩場を慎重に降りて下山開始。

まだ9時を過ぎたばかりというのに、もうガスが上がって来た。

帰りは遠見尾根(写真右)を下る。

下山とはいえ、遠見尾根を降りるには西遠見、大遠見、中遠見、小遠見山いくつかのピークを越えなければならない。

その時には厳し~い登り坂が待っている。

中でも中遠見を超える時が辛かった!心臓破りの急登だった!

下り坂で、散々、膝を痛めつけられた後での急登だけにもうダメかと思うほどだった。

たまらず、中遠見山で休憩。桃の缶詰が美味かった!

13:00 無事下山

五竜山荘から3時間半、五竜とおみスキー場のゴンドラ乗り場へ到着した。

長い下りの尾根歩きですでに膝が動かなくなっていたが、

ゴンドラを使ったあとは、JR大糸線の神代駅まで歩かなければならないのだ。

徒歩約20分。アスファルトの移動はかなり辛かった!それでも頑張って歩いた。

既に山の上の涼しさは消えうせ、下界の蒸し暑さが身に堪えていた。

この時、あらためて山はいいな~と思った!

風のふくまま 気のむくまま

登山中の山岳風景と、バイクで旅した日本の風景が楽しめる旅日記。

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