▼2001年 笠ヶ岳(2898m、百名山21座目)

第1日 新穂高温泉→笠新道入口→笠新道→杓子平→笠ヶ岳→笠ヶ岳山荘泊

第2日 笠ヶ岳山頂(御来光)→笠ヶ岳山荘→杓子平→笠新道→新穂高温泉


第1日目

08:05 新穂高温泉発

気圧の谷の通過で午前中の天気予報は雨。

登山届を出して、土産屋でカメラのフィルムを購入すると、土産屋のおばちゃんから、笠ヶ岳方面は初雪が降ったみたいだと聞かされる。山の季節は初秋である。

新穂高温泉を出発し、しばらく左俣林道を歩く。

09:05 笠新道入口着

09:15 発

ここから急登の笠新道へ入る。山頂までコースタイム7時間もの長丁場。

雨がポツポツ降り始める中、登り始める。

去年まではバイク用の安物カッパを着込んで登山していたが、あんなの着て山登りなんて、ホント無謀だった。

今年はGORE-TEXの快適カッパをGET!mont-bellのRAIN DANCER。

全然蒸れないし、暑さも我慢はできるので快適だ。

10:05 休憩

10:15 発

いつのまにか、頭上には青空が広がっていた。槍~穂高連峰が一望できるところで休憩。絶景!!

久しぶりの槍ヶ岳の姿に感動!穂高連峰もみえた! まだまだ急登は続く。

しかし、眼前にいつも槍、穂高を眺めていられるので疲れもふっ飛びます。

時折立ち止まってはぼんやり眺め、精神的に栄養補給しながら登りました。

「紅葉の山肌に薄っすら雪化粧の槍ヶ岳」

「迫力の岩壁!穂高連峰!」

白く色づいた頂きが青空に映え、険しさがよりいっそう強調される。

11:05 休憩

11:15 発

気がつくとまわりに樹林は無く、笹の景色が広がっていた。

いつしか、槍、穂高はガスに包まれ、楽しみの絶景を失い疲れがどっとでる。

12:05 休憩

12:15 発

50分登り、10分休憩のインターバルを続ける。杓子平へ向けて最後の登り!

12:35 杓子平着

12:55 発

杓子平に到着!ようやく着いた!コースタイムより1時間早く到着!

夏はお花畑が広がるんでしょうが、今は草紅葉した山肌がとても綺麗だ。

笠ヶ岳はずっと左の方にあるようですが、あいにくガスの中。

登山道は右の嶺を目指して続いています。

「稜線まで最後の登り!」

しかしこれがなかなか厳しかった!最後の30分は、疲れた体に容赦なく襲い掛かる急登!

14:05 稜線に

14:25 発


杓子平から1時間10分。稜線へ出た!笠新道の急登から解放された。

前方に笠ヶ岳がそびえ立つ。まさしく編笠のようだ。

さすがにココまで登って来ると風が冷たくて、カッパを着込む。

そして岩の間には今朝降ったらしい初雪が残っていた。

稜線を振り返ると黒部五郎岳(左)と薬師岳(右)。

「抜戸岩と笠ヶ岳」

神門と呼ぶにふさわしい『抜戸岩』の先に笠ヶ岳への稜線がのびる。まさに自然の造形美!

「抜戸岩」

北風にスパっと斬られたような感じです。

15:25 笠ヶ岳山荘到着!

宿泊の手続きを済ませ、山頂へ。

16:30 笠ヶ岳 登頂!

登頂!そして槍をまたぐ

山荘からは10分強で到着。このアクセスのしやすさ!御来光見るにはもってこいだ。

山頂からの展望はGOOD!

以下、拡大写真

左から黒部五郎岳、雲ノ平越しの釼岳と立山。中央右に水晶岳と鷲羽岳、右奥は蓮華岳か

「釼岳と立山」

”肩を組んでいる”という表現が良く似合う!

手前はここ笠からのびる稜線。その向こうに表銀座の山なみ。

昔登った燕、大天井、そして常念岳がそびえ立つ!そして槍穂連峰を一望!

「乗鞍と御岳」

雲上の独立峰は存在感抜群!目立つ!

「霊峰・白山」

「夕焼けの穂高連峰」

「日没」

自炊の支度をしていたら、少し間に合わなかった!日が沈みきった直後でした。

でも、いい眺めです。 

第2日目

05:40 御来光

「キレットからの御来光」

「甲斐駒を露払いに風格ある富士山」

「中央下に焼岳。乗鞍岳と御岳(右)も朝を迎え、徐々に山肌を赤く染める」

「雲海に浮かぶ白山」

07:10 笠ヶ岳山荘発

しばらくは、山頂からみた絶景をそのままに最高の稜線歩きを楽しむ。

これが今回持参したフィルム最後の一枚。

やはり神門たる抜戸岩の存在が笠ヶ岳の風格をいっそう高める。抜戸岩から向こうはまさに聖域!

08:00 杓子平への分岐

08:50 杓子平着

杓子平に到着。

昨日はガスで見えなかった笠ヶ岳が見事にそびえ立っている!

さっき稜線から見た笠よりも断然いい眺めだ!

紅葉の杓子平に流麗な山容の笠!

フィルムを使い果たし、写真に残せなかったのは残念だ。

フィルムカメラ時代にはこんなことが時々あった。

09:50 休憩

急登を一気に下る。

今回デビューしたストックがなかなか良い。

下山途中で膝が動かなくなってくることが多いが、今回は全然平気!

しかし靴擦れで足の親指は痛い!結局、下りづらい・・・

10:50 笠新道入口

12:00 新穂高温泉着

笠が岳自身の秀麗な山容を楽しめ、山頂からは槍穂連峰の展望が抜群だった会心の登山だった!

風のふくまま 気のむくまま

登山中の山岳風景と、バイクで旅した日本の風景が楽しめる旅日記。

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