▼2003年 北八ヶ岳連峰・天狗岳(2646m)根石岳(2603m)縞枯山(2403m)北横岳(2480m)

第1日 麦草峠→丸山→中山→東天狗岳→西天狗岳→根石岳→根石山荘

第2日 根石山荘→ニュウ→白駒池→茶臼山→縞枯山→縞枯山荘

第3日 縞枯山荘→北横岳→亀甲池→双子池→雨池→麦草峠


第1日

07:10 麦草峠発

季節は秋。10月半ば過ぎ。

麦草峠の無料Pに車を停めた。

ここから天狗岳へ登頂し、再び麦草峠へ戻ってきて縞枯山方面を目指す予定だ。

「麦草ヒュッテそばの登山道は霜柱全開!」

「麦草ヒュッテと茶臼山」

08:00 丸山通過(2℃)

小さなピークを1回超え、再び登りきったところが丸山だ。

樹林の中で展望は利かないが、静かでとても気分が落ち着いた。

ここまでの登りはたいしてきつくもなかったので、休憩なしで通過した。

08:30 高見石発

丸山から10分ほど下って高見石へ寄った。

巨岩が積み上げられたような所で白駒池が見下ろせた。

浅間山、中央アルプス、蓼科山、北アルプスも遠望できた。

麦草峠の駐車場からたった1時間くらいでこんなに良い展望台に来れるとは!

「白駒池を見下ろす」

「浅間山もよく見える」

09:30 中山着

10:00 発

高見石からは地道な登りが続いた。40分程ではじめのピークに到着。

ここが中山の山頂だと勘違いして10分ほど休憩をした。

地図に展望台と書いてある割に展望がきかずおかしいとは思っていたが静かなピークでのんびり休んだ。

再び歩き出し5分ほどで見晴らしのよいピークに到着。

さっきのピークは山頂ではないと分かった。

ここからの展望がすごく良かった。

これから目指す天狗岳が目の前に現れ、遠く中央アルプス、御嶽山、乗鞍岳、

北アルプスは穂高連峰から白馬三山までの稜線が綺麗に見えた!

「東天狗と西天狗」

「眼下に広がる霧ヶ峰。正面は穂高連峰。」

「蓼科山と縞枯現象の山肌」

「中山を離れ、中山峠へ下ると東天狗が正面に!」

しばらく高低差の少ない登山道を下界の紅葉を楽しみながら歩いた。

岩場の登りに入ると西側に広がる天狗の奥庭の絶景に目がとまり何度か足をとめた。

「天狗の奥庭と蓼科山」

11:15 東天狗岳着

11:53 発

気が付くと東天狗の山頂付近まで標高をかせいでいた。周りの景色のおかげで疲れを感じさせない登りだった。

東天狗からの景色は最高だった!

一番の目標にしていた南八ヶ岳の山容も目に焼き付けた!

「東天狗の山頂」

「八ヶ岳の主峰・赤岳と阿弥陀の特徴的な稜線」

左は硫黄岳で手前が根石岳。これが見たかったのだ!

「日本の屋根、北アルプス」そして蓼科山の山容は美しい。

「北八つエリアも一望!」

12:03 西天狗岳着

12:20 発

東天狗で30分以上も景色を楽しんだ。

ここに荷物を置いて西天狗へ向かった。10分程度で登頂。

「今夜宿泊する根石山荘」

13:05 根石岳着

13:20 発

再び東天狗へ折り返し、根石岳へ向かった。根石岳への傾斜は緩くのんびり歩けた。

「本沢温泉付近の紅葉を見下ろす」

そして根石岳へ登頂!

中山峠からみた西天狗岳(左)は山肌が穏やかだったが、根石岳からみると崩壊気味である。

13:25 根石山荘着

根石岳から根石山荘まではすぐだ。

今日の宿泊客は全部で4名。広々使えてよかった。

山荘には薪ストーブとコタツが用意されておりとても暖かく快適だった。

おまけに展望風呂にも入れた!

他の登山客が到着する前に入れたので、湯船を独り占めできた!

晩御飯を食べ、他の登山客の人たちと薪ストーブで歓談し楽しいひと時を過ごした。

夜8時に就寝。朝まで熟睡できた。

第2日

05:00 起床

昨日の好天とはうって変わって外はものすごい強風とガスだ。

御来光は拝めるだろうか・・・

06:00 根石岳

駄目もとで根石岳まで歩きご来光に期待してみたが

ガスは晴れず風も止まずに記録写真だけ撮って引き返した。

顔が寒い寒い!

氷点下0.1℃の根石岳。吹き付ける風で耳が痛い!

06:55 根石山荘発

山荘へ戻る。山荘の中は暖房が効いていてとても暖かく、顔が解凍されるようだった。

07:23 東天狗岳通過(-0.3℃)

強風の吹きつける稜線歩きは厳しかった!

08:20 黒百合ヒュッテ着(1.6℃)

08:30 発     

強風に吹き付けられながらも黒百合ヒュッテに無事到着。

カッパの中にダウンジャケットを着込んでいたのでかなり暑かった。

ダウンとカッパを脱いで再出発!

09:20 ニュウ着

09:35 発

中山峠からはニュウを経由して白駒池へ向かった。

峠あたりからは樹林の中へ登山道は続き強風は避けれた。

そして下界に行くほど空も晴れてきてひと安心!ニュウへ登頂する頃には青空が広がった。

ニュウからは白駒池が一望できた。

一方、天狗岳の方を振り返ると雲の塊に包まれていた。

ニュウからはしばらく長い下り坂が続いた。

苔むす静かな樹林の中を歩いてとても気分がよかった。

10:35 白駒池着

10:50 発

ニュウから1時間程で白駒池に到着。

ここは観光客でいっぱいだった。

中には街中ルックの観光客も混じっており現実の世界へ引き戻されてしまった。

15分の休憩のあと逃げるように麦草峠へ向かった。

11:15 麦草峠通過

これから目指す茶臼山と縞枯山がきれいだ。

12:05 茶臼山着

12:30 発

麦草峠からの登りは緩やかだが、大きな岩が敷きつめられ歩きにくい登山道だ。

しかし今朝方の強風がうそのように青空が広がり、元気も出た。

そして茶臼山へ登頂!

近くには展望のよい岩場があった。

ここからも南八ヶ岳、中央、北アルプスが一望できる。何度見ても素晴らしい!

そして眼前には縞枯山の縞枯現象を見ることが出来る。

「縞枯現象」

13:15 縞枯山着

13:30 発

縞枯現象の立ち枯れ木の中を歩き縞枯山のピークを目指す。

縞枯山へ登頂!

しかし、もうへとへとだった。

14:00 縞枯山荘着

縞枯山荘への下りはかなり急勾配だ。登りに使うとかなり息が切れそうな感じだった。

今夜宿泊予定をしていた縞枯山荘へ到着。

ロープウェイで坪庭散策をしに来た観光客で賑わっていたが、この日の宿泊客は8名。

この晩も皆で山の話をしながら楽しんだ。

第3日

05:00 起床

空は晴れていたので身支度をしてご来光を拝みに出かけた。外の気温は氷点下5℃。

06:00 雨池山

雨池峠から雨池方面へ少し下ってみたが樹林が邪魔してご来光が拝めそうにない。

来た道を戻り、雨池峠から雨池山を目指すことにした。

ところが雨池山も樹林に囲まれて展望がきかない!

そしてひらけた場所を探してるうちに日の出を迎えてしまった。

「樹林の中から御来光」

06:50 縞枯山荘発

山荘に戻っていつものようにコーヒーとパンで軽く朝食をとり出発。

今日は北横岳からお池巡りをして麦草峠へ戻る予定だ。

「朝を迎える縞枯山荘」

07:40 北横岳着

08:30 発

坪庭から北横岳への登山道へ入った。

登り始めてすぐに6名ほどのパーティに出会った。

もうすぐだ、ガンバレ!と年配のおっちゃんに励まされた。

その言葉通り、30分ほどで山頂に着いてしまった。

「裾の長い南八ヶ岳の山容が印象的だ」

「南アルプス」

「中央アルプス」

「浅間山」麓には天文台が見える

09:15 亀甲池着

09:30 発

北横岳からの展望は本当に素晴らしくて去り難く、1時間近くも展望を楽しんでしまった。

ここからは亀甲池へ向かう下りのルートをとった。

勾配のきつい坂をのんびり下った。

かなり長い間くだってようやく亀甲池へ到着。

「亀甲池」凄く静かで薄氷の割れる音が印象的だった。

10:00 双子池着

10:40 発

亀甲池から双子池まで30分。双子池の紅葉が素晴らしかった!

「雌池」

「雄池」

「雨池へ向かう林道にて」

11:45 雨池着

12:25 発

お池巡りのフィナーレは雨池。ここも静かでとても落ち着けた。

13:30 麦草峠着

雨池からは人のいない樹林の中で、静けさをじっくり満喫しながら麦草峠へ向かった。

麦草峠に近づくにつれ車の走る音が耳に入り、現実の世界へ引き戻されていった。

しかし、好天に恵まれた3日間、北八ヶ岳の秋を満喫できた!

風のふくまま 気のむくまま

登山中の山岳風景と、バイクで旅した日本の風景が楽しめる旅日記。

0コメント

  • 1000 / 1000